2010-01-01から1年間の記事一覧

拓海広志「中国ECシンポジウムのお知らせ」

2011年の1月26日に高田馬場にて「中国ECシンポジウム〜物流からみた中国EC市場の今とこれから〜」が開催されるのですが、僕もスピーカー&パネラーの1人としてそれに参加することになりました。基調講演者は経済学者の大平浩二さん、僕以外のスピーカー&パ…

拓海広志「立教大学の学生たちと飲む」

山口県の田布施町に住むカヤック仲間の松村文彦さんがこの秋に行われた田布施町長選挙に出馬したのだが、残念ながら僅差で敗れてしまった。そこで、立教大学の加藤晃生さん、またサーファーでカヌーイストのケニー金子さん(デューク金子さんの息子さん)と…

拓海広志「八丈島で泳ぐ!」

最近ご一緒する機会の多い海仲間の山浦光博さんと共に八丈島を訪ねた。僕らの目的はずいぶんシンプルで、「海でただひたすら泳ぎ、そして潜ること」。山浦さんは僕よりも一回り半ほど若いが、スイマーとしての実績・実力は相当なものだ。こういう人と一緒に…

拓海広志「尖閣ビデオについて」

どこかから流出したという尖閣ビデオを見た。経緯を考えると、これは海上保安庁もしくは検察庁から出てきた可能性が高いわけだから、そうだとすれば国家公務員の守秘義務違反に該当し、その情報管理の甘さは非常に由々しき問題ではある。しかし、今回の件に…

拓海広志「『若大将50年!』に寄せて」

加山雄三さんのデビュー50周年記念コンサートに足を運んでみた。この人の凄いところは、音楽的なオリジナリティの高さにも関わらず決して求道的にならないことで、その結果として谷村新司さんが言うように「加山雄三/弾厚作」という幅広い1ジャンルをいつの…

拓海広志「八丈島の海・・・」

仲間内で「東京から時間的に一番近いグランブルーはどこだ?」という話題になると、僕は迷わず「八丈島だ」と答えることにしている。全日空機で羽田から僅か45分のフライトで到達するこの島の海の素晴らしさを知っている人ならば、たぶん異論はないのではな…

拓海広志「『走ることについて語るときに僕の語ること』に寄せて」

僕はこれまでに様々なジャンルの本を読んできたが、学生時代には「フリーク」と呼ばれても仕方がないくらい没頭し、「その作家の本ならば一通り読んだ」と言える作家が何人かいる。 例えば、小学時代ならば手塚治虫、赤塚不二夫、水木しげる、トーべ・ヤンソ…

拓海広志「枕崎の海・・・」

かれこれ20年近い付き合いとなる、僕よりも一回り半ほど若い畏友・高橋素晴さんが住む枕崎を訪ねた。この町で塩作りをしながら、環境や地域、食をテーマとする様々なNPO活動を展開している彼と共に、黒潮寄せる海でカヤックを漕ぎ、海に潜って銛で魚を突くの…

拓海広志「マウ・ピアイルックさんの訃報」

ミクロネシア・サタワル島出身の航海者、マウ・ピアイルックさんが亡くなった。アメリカ建国200周年を祝して行われたダブルカヌー「ホクレア」のナビゲーターとしてハワイ〜タヒチ間の航海を成功に導き、ハワイのナイノア・トンプソンさんの師匠ともなった、…

拓海広志「ふるきゃら復活!」

今年の2月に自己破産した「劇団ふるさときゃらばん」(通称「ふるきゃら」)が「チーム石塚・新生ふるきゃら」として再出発したので、外苑前までその旗揚げ公演を観に行った。演目は『トランクロードのかぐや姫』、中山道の古い宿場町の商店街を舞台とした、…

拓海広志「遠軽にて・・・」

北海道の旭川、そして遠軽に住んでいた母方の祖母が亡くなったので、久しぶりに遠軽を訪ねることになった。祖母は若かりし頃に宝塚歌劇団で活躍したこともあり、歌とダンスをこよなく愛する人だったが、その影響を受けた育った僕の従妹はバレリーナとなり、…

拓海広志「『海の翼』に寄せて」

和歌山県の串本沖に浮かぶ紀伊大島は、僕がセーリングやダイビング、カヤッキングなどをするために、これまでに何度も訪ねたことのある島だ。太平洋の荒波に洗われる島の南側には断崖絶壁が切り立っており、天候の穏やかな時でも島へのアプローチは容易では…

拓海広志「Ocean Legendの航海を支援します!」

数週間前のことですが、僕は三浦の和田海岸長浜にて、デューク金子さんが主宰する「Ocean Outrigger Canoe Club」の練習に参加させていただき、6人乗りシングルアウトリガーカヌーを漕いできました。仲間と息を合わせて舟を漕ぐというのは、それがボートであ…

拓海広志「『アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ』に寄せて」

吉祥寺の「吉祥寺シアター」で、坂出洋二さんの演出による燐光群の芝居『アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ』を観てきました。主人公のシャーロッテ・フォン・マーシュドルフは、同性愛者・服装倒錯者として、ナチス時代のドイツ、また共産主義時代の東ドイ…

拓海広志「『ANJIN イングリッシュサムライ』に寄せて」

三浦按針ことウィリアム・アダムズの生涯を題材とした芝居が日英合作で制作されたと聞き、さっそく観に行ってきました。按針役はイギリスを代表する俳優のオーウェン・ティールさんで、僕の好きな俳優である市村正親さんと藤原竜也さんが、それぞれ徳川家康…

拓海広志「理学とLogistics」

先日、「渋滞学」や「無駄学」で知られる西成活裕さんが座長を務める某研究会(非公開)で、製造業のGlobal SCMとLogisticsにおける課題について講演する機会を与えていただきました。 僕はこれまでにも類似のテーマで、国内では東京商工会議所、在東京ドイ…

拓海広志「『澪つくし』に寄せて」

どの作品も読み応えのある短編小説集だ。全ての作品に共通しているのは、ストーリーを冷静に眺めると必ずしも不可思議な出来事とも言えないのに、登場人物の思考を通して読者は想像力を飛翔させ、その結果として何とも言えない恐怖感が湧き起こってくること…

拓海広志「海上知明さんの戦略論講座のお知らせ」

友人の海上知明さんが首都大学のオープンユニバーシティ(飯田橋キャンパス)にて「戦略論」の講座を開講します。海上さんといえば、環境思想の専門家として知られていますが、その思索のベースには「戦略論」があります。きっと興味深い講義になると思いま…

拓海広志「『真鶴』に寄せて」

半島には強い<場>の力を持つところが多いが、真鶴という小さな半島もそうで、僕もその<場>の力に惹かれて20年来真鶴に通い続けている。 本書の主人公・京は、その内なる存在が幻覚・幻聴として出現した、影の女に誘われるようにして真鶴に通う。失踪した…

拓海広志「旅の心」

長年にわたって世界と日本の各地を巡りながら旅暮らしを続けてきた僕だが、ここ2年ほどは旅の機会がかなり減っている。しかし、それは物理的な移動という意味での話であり、心理的なことで言うと僕は今でも日々旅を続けているのだと思う。 旅の心とは、日々…