2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

拓海広志「『ANJIN イングリッシュサムライ』に寄せて」

三浦按針ことウィリアム・アダムズの生涯を題材とした芝居が日英合作で制作されたと聞き、さっそく観に行ってきました。按針役はイギリスを代表する俳優のオーウェン・ティールさんで、僕の好きな俳優である市村正親さんと藤原竜也さんが、それぞれ徳川家康…

拓海広志「理学とLogistics」

先日、「渋滞学」や「無駄学」で知られる西成活裕さんが座長を務める某研究会(非公開)で、製造業のGlobal SCMとLogisticsにおける課題について講演する機会を与えていただきました。 僕はこれまでにも類似のテーマで、国内では東京商工会議所、在東京ドイ…

拓海広志「『澪つくし』に寄せて」

どの作品も読み応えのある短編小説集だ。全ての作品に共通しているのは、ストーリーを冷静に眺めると必ずしも不可思議な出来事とも言えないのに、登場人物の思考を通して読者は想像力を飛翔させ、その結果として何とも言えない恐怖感が湧き起こってくること…

拓海広志「海上知明さんの戦略論講座のお知らせ」

友人の海上知明さんが首都大学のオープンユニバーシティ(飯田橋キャンパス)にて「戦略論」の講座を開講します。海上さんといえば、環境思想の専門家として知られていますが、その思索のベースには「戦略論」があります。きっと興味深い講義になると思いま…

拓海広志「『真鶴』に寄せて」

半島には強い<場>の力を持つところが多いが、真鶴という小さな半島もそうで、僕もその<場>の力に惹かれて20年来真鶴に通い続けている。 本書の主人公・京は、その内なる存在が幻覚・幻聴として出現した、影の女に誘われるようにして真鶴に通う。失踪した…

拓海広志「旅の心」

長年にわたって世界と日本の各地を巡りながら旅暮らしを続けてきた僕だが、ここ2年ほどは旅の機会がかなり減っている。しかし、それは物理的な移動という意味での話であり、心理的なことで言うと僕は今でも日々旅を続けているのだと思う。 旅の心とは、日々…