拓海広志「ふるきゃら復活!」

 今年の2月に自己破産した「劇団ふるさときゃらばん」(通称「ふるきゃら」)が「チーム石塚・新生ふるきゃら」として再出発したので、外苑前までその旗揚げ公演を観に行った。演目は『トランクロードのかぐや姫』、中山道の古い宿場町の商店街を舞台とした、人と町、家族と地域の再生物語だ。


「ふるきゃら」のプロデューサーに「アルバトロス・クラブ」のメンバーでもある鈴村昶さんがいらっしゃるというご縁と、同劇団がいつも取り上げる「人・家族・組織・地域・町の再生物語」というテーマに惹かれて、僕は長年にわたって「ふるきゃら」を応援し、その芝居を見続けてきた。それだけに今回の劇団の倒産はショックだったし、その復活は何よりも嬉しかった。


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 芝居を見終わった僕は久しぶりに鈴村さんと歓談し、近いうちに会食することを約束して別れた。劇団員の数は往時の三分の一まで減り、現在の劇団員は手弁当でやっているというから、その運営は決して楽ではない筈だ。しかし、「ふるきゃら」ならではのこだわり、軽快な歌と踊り、そして爽快な笑いと涙は健在だった。再生した「ふるきゃら」の今後に期待したい。


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ふるさときゃらばんが走る

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