2010-01-02から1日間の記事一覧

拓海広志「『真鶴』に寄せて」

半島には強い<場>の力を持つところが多いが、真鶴という小さな半島もそうで、僕もその<場>の力に惹かれて20年来真鶴に通い続けている。 本書の主人公・京は、その内なる存在が幻覚・幻聴として出現した、影の女に誘われるようにして真鶴に通う。失踪した…