拓海広志「立教大学の学生たちと飲む」

 山口県田布施町に住むカヤック仲間の松村文彦さんがこの秋に行われた田布施町長選挙に出馬したのだが、残念ながら僅差で敗れてしまった。そこで、立教大学加藤晃生さん、またサーファーでカヌーイストのケニー金子さん(デューク金子さんの息子さん)と僕は、新宿の居酒屋「樽一」に松村さんを招き、残念会を催すことにしたのだが、そこに昨年僕が立教大学で授業を行った際に出会った学生も5名(男子2名、女子3名)加わった。



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 僕は今年の春にこの5名と奥多摩キャンプにもご一緒しており、知らない仲ではない。3名の女子学生の内の1人は韓国人、1人はマレーシア系のオーストラリア人だが、後者の人は性的マイナリティ問題への関心と意識が非常に高く、つい先日も僕は彼女に頼まれて性同一性障害の問題に取り組んでいる友人の上川あやさんを紹介したところだった。


 ここ数年、僕には大学で教えたり講演を行う機会が何度かあったため、その後も熱心にコンタクトを続けてくれる学生たちと会い、時には一緒に食事をしたりお酒を飲んだりしている。若い彼らの変化と成長に立ち会えるのはとても楽しいことだ。今回も久しぶりに会った彼らの全員が人間的に間違いなく成長をしており、特に1人の男子学生は初めて本気の恋をしたことで大きな変化を遂げていた。僕はそれを素晴らしいことだなと思う。


 もちろん、「樽一」店主の佐藤慎太郎さんが用意してくださった鯨料理と銘酒「浦霞」も最高に美味しく、松村さんからは「今年私が出た酒席の中で、料理もお酒も仲間も全て今夜が最高でした!」という嬉しい発言が出たほどだ。素晴らしい学生たちを育て、紹介してくださった加藤さんに感謝し、こういう素敵な場をこれからも大切にしていきたいと思う。


(無断での転載・引用はご遠慮ください)


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