拓海広志「命結〜加藤登紀子トークライブ」

 東日本大震災の後、地震津波原発事故という三重苦を背負った福島の人々の避難地として山形県米沢市が果たした役割は大きい。市民の自発的・自主的な活動は米沢市山形県などの行政をも巻き込み、実に効果的な形で米沢への避難者や東北各地の被災者たちへの支援が行われてきたように思う。そうした活動の中心にあったのが「ボランティア山形」という団体で、その母体となったのが「生活クラブやまがた生活協同組合」「グループホーム結いのき」といった日頃から地域社会と密接につながって活動していた団体なのだが、僕はそのリーダーである井上肇さんや丸山弘志さんとのご縁で、この2年間自分にできる小さな範囲内で「ボランティア山形」の活動に参画してきた。


 そして、震災から2年が過ぎようという今年の3月9日に、米沢市の伝国の杜・置賜文化ホールでは「命結(ぬちゆい)〜トークライブ」と銘打たれた加藤登紀子さんのコンサートが催された。「ボランティア山形」はその会場設営・準備から後片付けに至るまでの一切の運営を行うことにより、このコンサートで得た興行収入をその活動費として得ることができたのだが、僕も「ボランティア山形」のメンバーの片隅の一人として米沢に駆けつけ、井上さんや丸山さんのアシストをさせていただいた。加藤さんのコンサートは実に素晴らしい内容で、観客の皆さんが会場を出る際に浮かべていた満面の笑顔を僕はずっと忘れないだろう。歌にはやっぱり力がある・・・。だから、素敵な歌と話を聴かせてくださった加藤さんに心から感謝したい。


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