拓海広志「トライネットの夜」

 高知県柏島黒潮実感センターを運営する神田優さん、新幹線の設計技師で写真家でもある円満堂修治さん、そして僕の3人は、「トライネット」というチームを結成して海や街で遊んできた仲間です。この3人に、太平洋単独横断のヨットマン・高橋素晴さん、その奥さんで舞踏家の高橋雅世さん、奄美大島在住の鳥類学者・水田拓さんらが加わり、数年前に柏島の海で潜りまくったのは懐かしい思い出です。


 僕は柏島には2度しか行ったことがないのですが、日本の海で素潜りを楽しむのなら、最高に素晴らしいフィールドの一つではないかと思います。珊瑚礁の熱帯魚、豊後水道に棲む温帯の魚、黒潮の大型回遊魚・・・と、多種多様の魚と一緒に泳ぐことが出来るのがこの島の愉しさです。神田さんがこの島に魅せられ、そこに黒潮実感センターを立ち上げた気持ちがよくわかります。


 さて、先日「トライネット」の3人が久しぶりに神戸で再会しました。と言うのも、カントリー・プレイボーイの神田さんがついに年貢を納めて結婚することになったからで、これはちょっとした事件でした! で、まずは僕の行きつけの中華料理店「神戸リーズガーデン」で小宴を催すことに・・・。神戸で中華料理を食べたいという友人がいると、僕は必ずこの店に連れて行くのですが、余計なものを加えない真っ直ぐで美味しい料理にはいつも感動させられます。


 ちなみに、「神戸リーズガーデン」の店主で台湾人の李木村さんには、10年ほど前に僕が主宰していた「『ナマコの眼』を読む会」のためにナマコのフルコース料理(前菜からデザートに至るまで、全てのお皿にナマコが入っているという究極のナマコ・スペシャル)を作っていただき、料理研究家坂本廣子さんや、植物学者の吉田よし子さん、魚の博士・鷲尾圭司さん、民族学者の飯田卓さんらとナマコ談義で盛り上がりつつ、その最高の料理を堪能したこともあります。


 「神戸リーズガーデン」で食事をした後、僕らは北野坂の某ジャズバーで飲んだのですが、そこでは僕も『Sweet Caroline』を歌うことに・・・。そして、ひたすら大好きなマッカランオンザロックを飲んでいたため、久しぶりの再会を果たした割には皆で何を話したのかよく覚えていないのですが(笑)、まあそれが気心の知れた良き仲間の会というものなのでしょう。


 とは言え、それだけで話を終わると単なる酔っ払いの与太話になってしまうので、最後に神田さんの依頼で一つご案内・・・。NPO法人黒潮実感センターでは事務職員を1名公募中です。柏島に住んで働いてみたいという方は、是非応募してみてください!


 ※関連記事
 「黒潮実感センターのHP」
 黒潮実感センター「シンポジウム・豊かな里海づくり」
 拓海広志『島のエコツーリズム』
 拓海広志『『ナマコの眼』を読む』


(無断での転載・引用はご遠慮ください)



北野坂の某ジャズバーにて、『Sweet Caroline』♪】


Link to AMAZON『大きな木に伝わるお話』

大きな木に伝わるお話

大きな木に伝わるお話

Link to AMAZON『それから−14歳太平洋単独横断』
それから―14歳太平洋単独横断

それから―14歳太平洋単独横断

Link to AMAZON『ナマコの眼』
ナマコの眼

ナマコの眼

Link to AMAZON『子どもがつくるほんものごはん』
子どもがつくるほんものごはん 生きる力がつく「食育」レシピ

子どもがつくるほんものごはん 生きる力がつく「食育」レシピ

Link to AMAZON『野菜物語』
Link to AMAZON『ギョギョ図鑑』
ギョギョ図鑑

ギョギョ図鑑

Link to AMAZON『海を生きる技術と知識の民族誌』
Link to AMAZON『Love Songs』
Love Songs

Love Songs