拓海広志「『ブルー・ハワイ』に寄せて」

　エルヴィス・プレスリーの映画はどれもストーリー的には超単純で、要は彼が歌って踊っていることだけが重要なのですが、逆に言うとそれだけで後世に残る作品というのは凄いことでしょう。

　『ブルー・ハワイ』はその代表とも言えるもので、最初から最後までエルヴィスの歌を聞いているだけで楽しめてしまいます（エルヴィスの歌が好きになれなければ仕方ないですが（笑））。

　「ブルー・ハワイ」「アロハ・オエ」「ノー・モア」「好きにならずにいられない」「ハワイアン・サンセット」「ハワイアン・ウエディング・ソング」といったスタンダード・ナンバーはもちろんのこと、「オールモスト・オールウェイズ・トルー」「ロカ・フラ・ベイビー」「月影のなぎさ」「イトオ・イーツ」「愛の島（カウアイ）」「ビーチボーイ・ブルース」といった曲も聞き応えがあります。

　暑い夏にビール片手に昼食のパスタを茹でるといったシチュエーションで、このＤＶＤをＢＧＭ代わりに流しておくのも悪くありませんね。

（無断での転載・引用はご遠慮ください）

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