拓海広志「『エンデの遺言』に寄せて」
『エンデの遺言』は、日本各地で盛り上がってきた地域通貨ブームにポシティブな影響を与えた本です。
本書を読みながら僕が思ったことは、地域もまた多様性を前提として成り立っている以上、地域通貨を成り立たせる要件の一つである「価値観の共有化」をどのレベルで行うのかということを明確にしておかないと、それは容易には定着しないだろうということでした。
逆にそれができるのであれば、あえて「地域」にこだわらなくても、同じ価値観を持つ人たちのネットワークの中で、地域通貨ならぬ「有志通貨」をバーチャルに流通させることも可能かも知れません。ふと、そんなことを考えてしまいました。
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拓海広志『『エンデの遺言』を読む』
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