拓海広志「『All by Myself』に寄せて」

 「永遠の若大将」こと加山雄三弾厚作)さんが、一昨年68歳にしてまた楽しいアルバム『All by Myself』を作ってしまいました。


 もともと楽器は何でもこなす加山さんですが、今回はエレキギターエレキベース、アコスティックギター、ウクレレスチールギター、ピアノ、ドラムなどに加え、口笛やバックコーラスまでを全て一人でやり通しての多重録音アルバムです。


 収録曲は「白い砂の少女」「ブーメラン・ベイビー」「恋は紅いバラ」「霧雨の舗道」「夕陽は赤く」「お嫁においで」「旅人よ」「ある日渚に」「海 その愛」などのスタンダード作品が11曲。個人的には「恋は紅いバラ」と「旅人よ」「海 その愛」が良かったです。


 それにしてもビックリしたのがジャケットの写真。1966年にザ・ランチャーズとして出したアルバム『恋は紅いバラ』の背景をそのまま使いながら、加山さんだけが時代を超えての登場。そして、『恋は紅いバラ』の背景との唯一の違いは、『All by Myself』には何と加山さんの船「光進丸」の姿が!


 海と船、スポーツと音楽、そして人生を大いに楽しむ加山さんの生き方が伝わってくる作品集です。


(無断での転載・引用はご遠慮ください)


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恋は紅いバラ~Exciting Sound Of Yuzo Kayama And The Launchers

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All by Myself

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