拓海広志「田中美津さんの新著」

 田中美津さんと初めてお会いしたのは、僕たちが8年ほど前に「TSとTGを支える人々の会」(HPは下記)の人たちと共に茅ヶ崎で催した性同一性障害について考えるシンポジウム&交流会の場(主催:アルバトロス・クラブ)でした。


「嫌いな男に胸を触られたらセクハラだと叫びつつ、好きな男が触わりたいと思うようなお尻は得たい」。その痛快な言葉を耳にしたとき、僕は美津さんという人が好きになりました。


 このところ学問的な理論の精緻化を競う方向に傾きがちなフェミニズムに対し、リブがその本質において重視する身体性から異議を申し立てているのがこの言葉なのでしょう。


 そんな美津さんの新刊『かけがえのない、大したことのない私』が出ました。田中美津さんによる「田中美津入門」とも呼べる本で、とてもわかりやすい言葉で彼女の人生の歩みや考えが綴られています。よかったら読んでみてください。


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 「TSとTGを支える人々の会のホームページ」
 拓海広志『上川あやさんのこと』


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かけがえのない、大したことのない私

かけがえのない、大したことのない私