拓海広志「『マナは海に向かう』に寄せて・・・」

 『老人と海』の葉山版? しかし、その時代は平成で、海に立ち向かうのは、老人ではなくて高校生の少女だ。海が大好きで、誰よりも正義感が強く、そして友情には熱い。マナは本当に素敵な少女だ。


 一本釣りの漁師だった祖父の命を奪った巨大なキハダマグロを仕留めるため、様々な鍛錬を積んで大海原に乗り出したマナだったが、海中で巨大なマグロの神々しさを目にしてその命を奪うことを止める。


 マナの成長の物語を読みながら、僕はとても爽やかな潮風を感じていた。浜に寝転がってこんな本を読みつつ、心地よくビールを飲めるのは、人生最高の幸せの一つなんだろうな・・・。


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マナは海に向かう (光文社文庫)

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