拓海広志「『プロデューサーズ』に寄せて」
これは僕がニューヨークへ行く度に観たいと思いつつ、なかなか願いが叶わなかった作品なのですが、遂に映画で登場してくれました。
どーしようもないくらい俗っぽい表現とくだらない駄洒落、そしてブラックな差別ネタや下ネタが満載のちょっとやばい作品なのに、びっくりするくらいお洒落に仕上がっていて、全篇を通して楽しい歌と踊りに魅せられつつ、結局心の底から笑い転げてしまいました。
一つ間違えると悪趣味ともなりかねない際どい作品を、最高級のミュージカル映画に変えてしまえるアメリカン・エンターテイメントの底力には感動です。「俗極まりて、超俗となる」というところでしょうか。
ちなみに、劇中劇の『春のヒトラー』。これを全部通しで観てみたいなぁ〜、などと叶わぬことを僕は夢想しています(笑)。
(注)その後、僕はブロードウェイの劇場で生のミュージカル『プロデューサーズ』を観る機会を得ました。素晴らしかったです!
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