拓海広志「メロディがやって来る時」

 先週アムステルダムにいた時に突然友人から電話が掛かってきて、「今度結婚することになったので、僕たちのために曲を作ってください」と頼まれました。そこで僕は週末を過ごしたパリでセーヌ河畔を散歩しながら曲を作ったのですが、すぐに素敵なメロディが浮かんだので、30分ほどで出来上がりました。


 先週のヨーロッパは冬の嵐に襲われてパリも雨模様だったのですが、そんな狭間でちょっと陽光が射してきたときに浮かんだメロディなので、二人の門出を祝うのに適した曲になると思います。


 良いメロディというのはどこかから突然やってくるもののようで、反対に一生懸命曲を作ろうと努力してもごくありふれたメロディしか思いつかないこともあります。従い、どこかからやって来たメロディをきちんと受けとめられるように、いつも心の状態をちゃんとしておきたいと僕は思うのです。


 もっとも今回の曲については、これから彼とフィアンセの馴れ初めなどを聞いた上で詞を書かねばなりませんので、歌としてはまだ完成していません。彼らのこれからの人生の応援歌となり、その友人や家族、またこれから生まれてくるであろう彼らの子ども達にも歌ってもらえるような曲に仕上がるといいのですが・・・。


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