拓海広志「『エルヴィス・カントリー』に寄せて」 

 南部育ちの白人であるエルヴィスの音楽的ルーツとしてカントリーとブルースがあったことはよく知られていますが、これは彼が個人的に好きだったというカントリーソングばかりを集めた名盤です。


 かつてエルヴィスのレコードを擦り切れるほど聞いていた僕ですが、実は今でもしばしば引っ張り出してきて聞いているのはこのアルバムで、彼の伸びやかでセクシーなのにどこかセンチメンタルな歌声を聞いていると、南部や西部の田舎の風景が眼前に拡がってくる思いがします。


 ジャケットは2歳のときのエルヴィスと両親の写真で、これがまたいい感じです。エルヴィスのアルバムの中では必ずしもメジャーなものではありませんが、エルヴィスファン、カントリーファンは必聴の一枚だと思います。


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エルヴィス・カントリー (アップグレイド・ヴァージョン)

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