拓海広志「『スクール・ウォーズ』に寄せて」

 映画『スクール・ウォーズ HERO』は青春スポーツものの典型といってもよい作品なのですが、それが実話をベースにしていると知ったときに受けた感動を僕は忘れることができません。そして、この作品の美しさは、その物語を伝えようとする人たちの熱い思いに由来するのでしょう。


 人は誰でも自分自身に納得したいし、誰かに認められたり、大切にされたいものです。そして、そのための努力をきちんと積み重ねることができれば、やがてその人もまた誰かを大切にできるようになります。


 この作品に登場する学生たちは、正面から自分たちに向き合おうとする一人の教師との出会いによって、こうした努力の尊さ、そして真っ直ぐに生き抜くことの素晴らしさを知ります。だから、僕はこれはとても普遍性のある物語のように思うのです。


 「One for all, All for one」はラグビーだけのことではなく、僕たちの人生の様々な局面、そして社会の全ての場面において大切なことだと思うのですが、この作品を観ながら僕は改めてそのことを胸に刻み直しました。でも、やっぱりスポーツはいいなぁ!(笑)


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