拓海広志「KOSMOSフォーラム<統合的視点でみる『海』とは>」
国際花と緑の博覧会記念協会が主催する「KOSMOSフォーラム<統合的視点でみる『海』とは>」のお知らせです。2012年3月4日に神田で開催される第26回(2011年度第3回)には、僕もパネリストとして参加いたします。よかったら聞きにきてください! 以下は、主催者からの案内文の転載です。
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海は多くの生き物を育んでおり、海洋沿岸部の大陸棚や珊瑚礁、そして低温・高圧・暗黒の1万メートルもの海溝深部にまでその生存が確認されている。さらに、表層や深層の海流は、生き物の分布や人類の文明にまでも大きな影響を与えている。また、最近の惑星科学では、海水が岩石圏を脆弱にすることにより、プレートテクトニクスを生み、生物への栄養元素がリサイクルされているとも言われている。本フォーラムは、「海」を視点に、地球ダイナミズムや海洋資源(魚介資源・原油等)、海洋生態史などを題材に人類と海の関わりについて探る。
※第24回 統合的に見る「海」とは 〜海・そのダイナミズム〜
地球の公転は四季を生み、自転により昼夜の温度差を作る、月も関与して潮の干満も起している。これらの変化により、地球上の生き物は、孵化や産卵・冬眠や生育などユニークな生命サイクルを維持しており、中でも満月の夜の行われるというある種の生き物の一斉産卵など、独特のスタイルをとるものもある。さらに南米ペルー沖のエルニーニョが東南アジアのフタバガキの開花に関与するなど、現象は局所的ではなく、地球全域に関わるものであることもわかってきている。また、人は海の様々な現象に畏怖・畏敬し、その恵を得てきた。2011年度第1回は、地球のダイナミズムという視点で海を考察し、その大きなシステムの中での生き物・人の関わりを探る。
開催日 : 平成23年11月23日(祝)
開催場所 : ベルサール九段(東京都千代田区)
コーディネーター : 池内了(総合研究大学院大学教授)
パネリスト : 保坂直紀(読売新聞科学部次長)
後藤明(南山大学教授)
窪川かおる(東大特任教授)
平本紀久雄(元千葉県水産試験場)
※第25回 統合的にみる「海」とは 〜海洋資源の未来は〜
地球表面の7割を占める海は、食糧となる水産物や文明生活を営むための鉱物、燃料、さらに海洋生物由来の医薬品を得る場として、人類生存の源である。しかし、無限に見えた海は、有限でかつ脆弱であることがわかってきた。国連食糧農業機関(FAO)は、2002年に世界の主要漁場の維持可能収量の限界と衰退を指摘し、世界の人口増加による漁業資源の危機を憂える報告を行っている。また、希少金属やメタンハイドレードなどの海底資源の開発も海底環境に大きく関わってくる。沿岸部のマングローブ林、サンゴ礁の滅失により、多くの水生生物の産卵地と生育地が急速に減少している中、増加し続ける世界の海産物需要に対応するため、海洋漁場や水産養殖はどうあるべきなのか。2011年度第2回は、海洋資源をテーマに、人類の生存のあり方について探る。
開催日 : 平成24年1月22日(日)
開催場所 : ベルサール九段
コーディネーター : 秋道智彌(総合地球環境学研究所教授)
パネリスト : 藤倉克則(JAMSTEC主任研究員)
織田洋一(三井物産戦略研究所事業戦略室)
黒倉寿(東京大学教授)
佐藤安紀子(ウーマンズライフ・ギョ事務局長)
※第26回 統合的にみる「海」とは〜民族移動と文化の伝播〜
古来より海は人の移動に利用されてきた。5,000年前にはポリネシアの人々が海流に乗り、ニュージーランド北方の島々に着いたと言われている。また、中国の黄河や長江の文明は、両大河から、海を渡り朝鮮半島や日本に伝わったとも言われている。広大な海洋を移動するには、優れた航海術と遠洋航海用のための船を建造することが必要であり、移動や定住先の食物としての保存術も必要となる。これらは一体どういうものであったのか。人の移動に伴い文化はどう伝播したのか。2011年度第3回は、世界人類史、日本の江戸時代の回船などを題材に海に関わる文化の流れについて探る。
開催日 : 平成24年3月4日(日)
開催場所 : ベルサール神田(東京都千代田区)
コーディネーター : 位田隆一(京都大学教授)
パネリスト : 長谷川櫂(俳人、季語と歳時記の会代表)
立本成文(総合地球環境学研究所所長)
拓海広志(海洋エッセイスト、アルバトロスクラブ顧問)
片山一道(京都大学名誉教授)
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